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学習

公立高校入試でのスピーキングテスト導入の可能性は?

 

大阪府立高校でのスピーキングテスト導入はある?

東京都立高等学校入学者選抜において、令和5年度入学選抜からスピーキングテスト(ESAT-J)が行われています。
今後、大阪府立高校入学者選抜での導入はある?

 

現段階では導入予定はないものの、将来的には可能性も

問題点が多く、大学入学共通テストでスピーキングテストが導入されるまでは難しい

 

中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)とは?(東京都)

目的

「令和5年度 中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)実施要項」では、目的について以下のように明記されています

(1)都内の公立中学校、中等教育学校前期課程、義務教育学校後期課程及び特別支援学校中学部における英語4技能育成に向けた「話すこと」の指導の充実
中学校で学習した「聞くこと」、「読むこと」、「話すこと」及び「書くこと」の4技能のうち、「話すこと」に関する技能の習得状況の成果と課題を検証し、学習指導要領の目標の実現に向けた指導の更なる充実を図る。
(2)都立高等学校入学者選抜における「話すこと」に関する評価の活用
中学校第3学年段階におけるスピーキングテストの結果を、都立高等学校入学者選抜において「話すこと」に関する評価として活用する。
(3)都立高等学校における「使える英語力」を育成するための指導の充実
都立高等学校入学者のスピーキングテストの結果を踏まえて、高等学校入学後、生徒一人一人の個に応じた4技能の総合的な指導の充実に生かす。

出典:令和5年度 中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)実施要項

評価の点数化について

A~Fまでの6段階で提出された評価を以下の表のとおり、20点満点の点数として取り扱う

ESAT-J結果(評価)
都立高等学校で取り扱う点数 20点 16点 12点 8点 4点 0点

総合得点への加算について

都立高等学校では、学力検査の得点と調査書点の合計(1000点満点)にESAT-J結果の点数を加え、総合得点を算出する。

 

都立高校スピーキングテスト実施における現時点での課題や問題点

・公募による請負事業者の決定
・採点や評価に対する公平性、透明性
・欠席の際の追試、不受験者における得点換算

スピーキングテストを行うには、「試験会場」、「録音端末」、「採点」、「問題作成」など多くの工程が必要となり、実施するためには民間事業への委託は避けられません。

また、「採点」基準が曖昧なため、学力検査における公平性や透明性が不十分になってしまう可能性があります。

追試を受けるための欠席理由、他府県からの受験などでの得点換算方法など個々の問題も抱えています。

 

まとめ

現在、都立高校入試で導入されているスピーキングテストをそのまま大阪で実施することは予算面でも難しいと思います。

今後、大学入学共通テストでスピーキングテストの導入が実施されると、高校入試においても導入を検討される可能性は高まります。

すでに大阪府では、授業内でディベートやプレゼンテーションなどを通じてスピーキングを行う機会が増えてきています。

高校入試での点数化はないものの、内申点では「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」4技能の重要性は変わりません。

語学留学経験者が、「留学前に単語や文法の学習をもっとしておけばよかった」と感じる方が多いように4技能の習得にはバランスが大切です。

まずは学校の授業内で学習をした知識を基に、英文として正しく表現出来るようインプットとアウトプットを意識した学習習慣を身につける必要があると思います。

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