オールイングリッシュ授業の現状は?
2021年度から始まったオールイングリッシュ授業の現状は?
場面に応じて英語に触れる機会は増やせているものの
生徒個々の英語力によっては「分からない」から「戸惑い」が起こる可能性も
オールイングリッシュ授業の目的
目的
「中学校学習指導要領」では「オールイングリッシュ授業」について、以下のように明記されています。
生徒が英語に触れる機会を充実するとともに、授業を実際のコミュニケーションの場面とするため、授業は英語で行うことを基本とする。その際、生徒の理解の程度に応じた英語を用いるようにすること。
授業
「中学校学習指導要領」にもある通り場面に応じたコミュニケーションを英語で行うことになるため、状況や感情を英語で表現する「思考力・判断力・表現力」を養うペア・ワーク、グループ・ワークなどの学習形態を中心に実施されています。
21年度と22年度の違い
授業
初年度は、日本語を中心とした授業の中に英語でコミュニケーションを行う機会が設けられていました。
22年度では、授業内での指示を含め英語で行われる機会が多くなっています。
目的
生徒が英語に触れる機会を充実することが目的。
授業内の全ての指示を正確に把握する必要はなく、繰り返し行われるコミュニケーションを通して理解を深める機会を作っていくことが目的です。
起こりうる問題
・授業中の指示の把握と授業内容の理解
・苦手生徒のやる気
・先生ごとの英語力の差
授業速度が速く、指示内容の理解に個人差があるため授業そのものについていけなくなる可能性がある。
英会話中心の学習とは違い、文法範囲や定期テストでは記述問題がほとんどなため苦手意識を持ちやすい。
授業で困らないためには
「授業内での指示内容の把握」と「学習単元の理解」が出来ていないと授業に遅れていると感じやすいです。
特に中学1年生では、慣れない授業の中「文法の理解」「指示内容の把握」を同時に行うこととなるため事前の準備は必要です。
文法内容は今まで通り日本語で解説をされていますので、授業内の指示を理解出来るようになることよりも英文法などの学習内容を予習することで余裕を持って授業に取り組める環境作りが大切だと思います。